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短編集2

第5章 美形×平凡特集

みちゃダメだ、全てが終わる。




そう思うのに.......















開け放されたその部屋では、礼央が俺なんかより、ずーっとかわいい男の子に覆いかぶさっていた。







もちろん二人は裸で、キスもしてて、.......












頭で考えるよりも先に、俺の頬には涙が流れた。









「礼央..........」














小さな小さなそのつぶやきに礼央がゆっくり振り向く。




それだけで、本当にバカみたいだけど自分の胸が高鳴るのを聞いた。





もしかしたら、ごめんって弁解してくれるかも。



違うんだって焦ってくれるかも。





そんなバカな期待をしたけど、礼央から帰ってきたのは冷たい声と言葉だった。






「何でお前がここにいるんだよ。つーか、勝手に入ってんじゃねえよ。」








それだけ、たったそれだけを俺に言って、礼央の視線はまた可愛い男の子に戻った。




礼央が腰を振るたびに男の子の声は可愛く響いて、どんどん大きく甘くなる声で、その男の子が限界が近いことがわかる。





「いくっ、いくっ!!あんっ!!!」





最後のフィニッシュ、礼央はその子にキスをした。









頭の中が真っ白で俺の口から出たのは




「どうして.......」








そんな、情けない言葉と声だった。






「あ?」

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