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teardrop

第4章 4滴

松本は透花の机を見ながら小さくため息をついた。

「本当に何で休んでるんだろう?病気かな?…家出したまま行方不明…だったりしないよね?」

授業のベルが鳴り、藤沢は週刊誌を松本に手渡す。

藤沢も透花の席を見て「知らねー」と言うと、自分の席へ戻っていった。

授業中、松本は透花が家出をした日の事を思い出していた。

そして、ある事が気になる。

『あの時、見えたアレって…』

考えてる内にウトウトする松本は昨夜も藤沢と遅くまで遊んでて睡眠不足気味だったせいもあり、授業中に寝てしまう。

突然、頭に衝撃が走って松本は先生に叩き起こされた。

「痛ってぇ…何だよ、母ちゃん!」

先生は松本を見下ろしながら「先生は松本を産んだ覚えはないぞ。寝ぼけてないで起きろ。授業中だ!」と言った。

「あれ?…俺、寝てた?」

周りを見渡す松本。

藤沢は松本の様子に爆笑する。

「母ちゃんって…お前っ!マツの母ちゃんって、そんなハゲ散らかしてねーだろ」

ゲラゲラ笑う藤沢も先生から一発、頭を小突かれる。

クラスメイト達もクスクスと笑っていた。

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