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teardrop

第4章 4滴

透花が学校でどんな目に合ってるかは祖母は知らない。

そもそも透花は母親へ自分は学校でいじめにあっていると打ち明けただけで、詳しい話はまだ誰にも話せた事が無い。

祖母は「何よりもまずは体を治す事が先決だから、学校の事は後から考えればいい」と透花へ言った。

自分でも将来の為にも学校は出といた方が良いって事くらい透花も頭の中では思っている。

それに、祖母にはあまり心配をかけたくないと思っていた。

日中に特にする事も無いので、教科書を手に取ってページをパラパラめくりながら暫く考えた後、勉強をし始めた。

優等生ってほどではないが、学校では真面目なタイプだった透花。

学校には行きたくないが、行かなきゃいけないという概念がそうさせた。

それに、勉強に集中してる間はあまり余計な事を考えずに済む。

昔から透花が自分の家でよくやってきた癖でもある。

勉強する透花の様子を見た祖母は制服をクリーニングに出したり、必要そうな物を少しづつ揃えて、いつでも学校へ行けるように準備を整えた。


そんな祖母の親切心は学校へ行かなきゃならない強迫観念となって、透花を悩ませるようになっていった。

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