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teardrop

第4章 4滴

そんなある日、祖母が仕事へ行ってる間に電話が鳴り響く。

時々、仕事で遅くなる時は祖母が電話してくる事があった。

透花は祖母からの電話かと思って受話器を取りそうになったが、ナンバーディスプレイの着信番号を見て咄嗟に手を引っ込めた。

留守電に切り替わると透花の母親の声が聞こえ出す。

母を怪我させた事や、部屋をメチャクチャにした事、家を出る時に財布からお金を抜き取った事の記憶が一気に甦る。

透花は息が詰まるような感覚の中、母親からの用件を聞いていた。

用件は学校の事だった。

透花の学校の制服や教科書などの荷物を祖母の家宛に送ったらしく、新学期からは祖母の家から通わせるようにっていう内容だった。

翌日には段ボールに詰められた荷物が届く。

祖母が透花の母に電話をする。

母は透花が学校へ行かないと、自分や妹が周りから変な風に言われて恥ずかしい思いをするから、世間体の為にも透花には祖母の家から学校へ通わせてもらわなきゃ困ると言って、自分達の体裁ばかりを並べていた。

祖母はとことん呆れながら話を中断させて電話を切った。

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