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teardrop

第4章 4滴

松本もこんなところで透花に会うなんて思ってもおらず、驚いた顔をしていた。

「トーカちゃん、久しぶりだね」

「松本君…何で、ここに?」

「藤沢と原付きの免許、取りにきたんだ」

透花は「免許?」と呟いて意味を考えてると藤沢が「ほら…すぐそこに教習所あんだろ」と言って透花に教える。

祖母の家の近くに自動車教習所があるのを思い出した透花は教習所のある方角を見る。

「ねぇ、トーカちゃんも免許取りにきたの?」

「…私は…近くにお婆ちゃんの家があって…今、そこに…」

「…あのさ、トーカちゃん」

松本は何か言いたげだが、何からどう話していいか迷って言葉が詰まる。

「何?」

「いや、あのーえーっと…あっ、怪我はもう良くなった?」

藤沢と透花は不思議そうな顔をして松本を見た。

「…怪我って?」

「急に何の話だよ?」

透花と藤沢の問いに焦る松本。

「いや、だからさ、トーカちゃん怪我してただろ。家出の時に…。…っ!!」

松本はハッと気付いて『シマッタ!!』と思い、口を開いたまま沈黙した。

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