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捨て犬

第12章 キス、してもい?

ヤバイと思いながらも
形が変わりはじめると
俺の心は葛藤した


言う?

言わない

言う?

言えない


言えねぇけど


やめられない


「エミ…」


「なに?」


「俺…気持ちいー…」


「うん…」


「そろそろ…出るか?」


「……もう少しだけ…入ってる」


「分かった…」



ゆっくりと
唇を耳にあて
エミが何も言わないことを
確かめると
俺は唇を左右に動かし
エミの耳に
優しい愛撫をした

いや

愛撫されてんの、俺か?


たったこれだけの事で
感じて
俺はドクドクと鼓動する
胸の振動を感じた


俺の心音
エミに伝わってんのかなぁ…


あぁ…もうダメだ
勃ってる


多分エミには
もーバレてると思う
硬い俺は
エミの尾てい骨に触れてるから


でも
エミは前みたいに

「したいの?」

とは、聞かない。



2人に
微妙な空気が
流れた


したいの?って
聞かないってことは
したく・・・ねぇんだよな


多分


「エミ…そろそろ出るか?」


「ん…」


そう言ってエミは立ち上がり

俺の目の前に
小さな尻を見せながら
風呂から出て行ってしまった


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