捨て犬
第14章 食べたい?
風呂から出て
シチューをあたため
二人で食事の準備をした
エミは
ずっと俺のそばに
くっついてまわり
まるで
赤ちゃんの後追いみたいだ
そんなエミを思って
俺は、いつもの儀式のように
エミを脚の間に座らせて
飯を食うことにした
俺はすっげー
食べずらいけどね
時々
エミの口にシチューを運んでやると
満足そうな顔をして
チラチラと
エミは俺を振り向いた
赤ちゃんの時くらいは
エミも母親に
こんなふうにしてもらってたのかな・・・
母親と暮らしていたかどうかは
まだ聞いたことはない
性的虐待を受けていたから
父親とは暮らしていただろうけど・・・
せめて
赤ちゃんの時だけでも
優しい母親に
甘えられてたらいいな
そうであって欲しいと
俺は心底感じていた
食事が終ると
エミは
また振り返って俺に抱きつく
とことん
甘えさせてやろう
「バイト・・きついか?」
「分からない」
「ん?分からないって?」
「洗うのは平気、重いけど。
でも、なんだか・・・
ずっと、どきどきして」
「緊張したのか?」
「そうなの?」
俺が聞いてんだけど?
「ま、はじめて会った人と
しばらく一緒にいたから
ドキドキしたんじゃないか?」
「・・うん・・」
「なんで俺に会いたかったの?」
「会いたかったから」
クスッ
相変わらず
「明日もバイトだけど行ける?
大丈夫か?」
「明日も・・・
カズマ早く帰ってくる?」
また質問返しっ!
「うん、早く帰るよ」
「バイト行く」
「無理すんなよ?」
「・・うん・・」
「疲れたら
寝ててもいいし
晩飯も作らなくていーから」
「・・・ん・・」
そう言って
エミは俺の胸に顔を埋めた
エミ
めちゃめちゃ疲れてて
かわいそーなんだけど・・・
俺は
そんなエミに頼られて
めっちゃめちゃ
幸せを噛みしめていた
シチューをあたため
二人で食事の準備をした
エミは
ずっと俺のそばに
くっついてまわり
まるで
赤ちゃんの後追いみたいだ
そんなエミを思って
俺は、いつもの儀式のように
エミを脚の間に座らせて
飯を食うことにした
俺はすっげー
食べずらいけどね
時々
エミの口にシチューを運んでやると
満足そうな顔をして
チラチラと
エミは俺を振り向いた
赤ちゃんの時くらいは
エミも母親に
こんなふうにしてもらってたのかな・・・
母親と暮らしていたかどうかは
まだ聞いたことはない
性的虐待を受けていたから
父親とは暮らしていただろうけど・・・
せめて
赤ちゃんの時だけでも
優しい母親に
甘えられてたらいいな
そうであって欲しいと
俺は心底感じていた
食事が終ると
エミは
また振り返って俺に抱きつく
とことん
甘えさせてやろう
「バイト・・きついか?」
「分からない」
「ん?分からないって?」
「洗うのは平気、重いけど。
でも、なんだか・・・
ずっと、どきどきして」
「緊張したのか?」
「そうなの?」
俺が聞いてんだけど?
「ま、はじめて会った人と
しばらく一緒にいたから
ドキドキしたんじゃないか?」
「・・うん・・」
「なんで俺に会いたかったの?」
「会いたかったから」
クスッ
相変わらず
「明日もバイトだけど行ける?
大丈夫か?」
「明日も・・・
カズマ早く帰ってくる?」
また質問返しっ!
「うん、早く帰るよ」
「バイト行く」
「無理すんなよ?」
「・・うん・・」
「疲れたら
寝ててもいいし
晩飯も作らなくていーから」
「・・・ん・・」
そう言って
エミは俺の胸に顔を埋めた
エミ
めちゃめちゃ疲れてて
かわいそーなんだけど・・・
俺は
そんなエミに頼られて
めっちゃめちゃ
幸せを噛みしめていた