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捨て犬

第18章 えっ?

Side 由香ちゃん


「エミちゃん
ここでお茶しよっか」

「う、うん」


洋服を買い終えて
二人で
お茶をすることにした

エミちゃんは
お母さんの言ってた通り
めちゃくちゃシャイで
あんまり笑わないけど
メールの返しが
あたしのツボなの(笑)

あ、けどさ
シャイなのに
逆ナンしたりして
不思議な子なんだよね~

それに
なんだか危なっかしくって
あたし
な〜んか
ほっとけないんだ、エミちゃんのこと。


さっきはね
面白かったんだよ(笑)

席に座って
「何にする?」
ってメニューを見せたら
エミちゃん
ほとんどメニュー見ないで
「由香さんと同じもの」って言うの
「じゃ、コーヒーね」
って言ったらエミちゃん慌てて
「じゃあ、ココア」だって(笑)
なーんか
エミちゃんのこと
ずっと観察したくなったよ(笑)


「ねぇ、エミちゃん
今日買った洋服
カズマくんが気に入るといいね」

「うんっ」

カズマくんの話になると
少しうれしそうな顔
するんだよね~

ほんと、ラブラブなんだから。

「あ、さっき買った
グロス塗ってみて?
エミちゃんはさ
な~んにもしなくても
かわいいんだけどさ
ちょっと塗るだけで
も~っとかわいくなるよ!」



「うん・・・」


「カズマくんも
気に入ると思うんだけどな」


「カズマも
前に言ってた
グロスとか・・見たいって」


「でしょでしょ~?
ね、塗ってみてよ」


「はずかしいから・・」


「う〜ん
じゃいいよ。
でも、カズマくんが
帰って来る前に
お家で塗ってね?」


「う、うん…」


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