捨て犬
第20章 涙出てきちゃいました
色々あった休日も終わり
俺はいつものように
出勤した
12月になったというのもあってか
会社の女子社員たちは
クリスマスのネタで
盛り上がっている
あ、そーだ
ちょっと聞いてみるかな・・・
率直に
「なぁなぁ
俺、ちょっと悩んでんだけど
クリスマスプレゼント
相談のってくんない?
彼女に何プレゼントしたらいいか
分かんなくて」
「いいですよ!
あ、彼女さんいくつですか?」
「あ、えっと・・・20歳」
「20歳なら・・・
高級ブランドじゃなくて
ちょっと雑誌に載ってるような
アクセとかどうですか?
いつもつけてられて
あたしだったら
うれしいなぁ~」
「なるほどね・・・」
いつも
つけててくれたら
俺もうれしいな
あ、でも指輪はダメだよな
パン屋のバイトで
邪魔になりそうだし
エミは
ピアスも開けてない
じゃあ・・・
ネックレスだな
喜んでくれたら
いいんだけど