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捨て犬

第7章 して欲しくねーよ


エミは
ゆっくりと
袋の中の本を手に取り
そして
何も言わないまま
その本の表紙を
じっと見つめていた


「どう?」


「うん」


「できそう?」


「やる」


「(笑)あっそ。
ヨロシク頼むよ」


「うん」


俺が買ってきたのは
子供のための料理本


どんなに簡単だって書いてあっても
大人の料理本を見て
エミがマネできるとは思えなかったし
包丁を使わない料理も載ってたから
コレにしたんだ


家にずっと居ても暇だろうしな…。


エミは
その本が気に入ったのか
パラパラとページをめくると
もう俺のことはそっちのけで
本に夢中になっちゃって
それから何十分も
料理本を見ている


かわいいな


ホント
子供。




エッチはすごいけど(笑)

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