捨て犬
第9章 殴らないで
エミと話をしているのは
背広を着た男で
20代後半
知り合い・・・か?
エミは家出中
もしもその男が身内だったりしたら
俺が出て行くのは
ちょっとまずい
とりあえず俺は
エミの顔が見える位置まで移動し
2人の様子を伺うことにした
エミは
その男の話を聞いてるみたいだけど
相変わらず無表情だから
全然状況がつかめねぇ
と、その時
背広の男が
エミの腕をつかんだ
そしてその瞬間
エミが思い切り
その男の手を振り払った
知り合いじゃねーな
俺は急いで
駆け寄り
その男に声をかけた
「なんか用ですか?
僕の妹なんですけど」
「え?あ、そ、そうなの?
よ、よかった
家に帰ったんだね
ならいーんだ
ごめんごめん
困ってるかと思って
ちょっと声をかけただけなんだ
じゃ、じゃあ
僕はこれで・・」
背広の男は
大急ぎで駅の構内へと
姿を消した
『家に帰ったんだね』
男のその言葉を聞いて
俺は身体が一気に熱くなっていた
体中の血が
煮えたぎってたんだ
背広を着た男で
20代後半
知り合い・・・か?
エミは家出中
もしもその男が身内だったりしたら
俺が出て行くのは
ちょっとまずい
とりあえず俺は
エミの顔が見える位置まで移動し
2人の様子を伺うことにした
エミは
その男の話を聞いてるみたいだけど
相変わらず無表情だから
全然状況がつかめねぇ
と、その時
背広の男が
エミの腕をつかんだ
そしてその瞬間
エミが思い切り
その男の手を振り払った
知り合いじゃねーな
俺は急いで
駆け寄り
その男に声をかけた
「なんか用ですか?
僕の妹なんですけど」
「え?あ、そ、そうなの?
よ、よかった
家に帰ったんだね
ならいーんだ
ごめんごめん
困ってるかと思って
ちょっと声をかけただけなんだ
じゃ、じゃあ
僕はこれで・・」
背広の男は
大急ぎで駅の構内へと
姿を消した
『家に帰ったんだね』
男のその言葉を聞いて
俺は身体が一気に熱くなっていた
体中の血が
煮えたぎってたんだ