ディアブロ☆~共同生活約150日~
第2章 共同生活!?
顔合わせ前夜。
私は念のためディアブロ☆
メンバーのプロフィールを
調べてみた。
(本当に私がこの人たちの
家政婦をやるの…?
海外にいた私でさえ
知ってる超人気グループ。
毎日のようにテレビに出てるし
CDを出せば大ヒット…。)
私は半信半疑で予習して
翌朝、多田さんの迎えを待った。
「おはようございます。」
『おはようございます。』
挨拶もそこそこに
多田さんの車に乗り込み
寮へと向かった。
「着きました。
行きましょうか。」
『はい…。』
着きましたと言われた場所は
周りのどのマンションより
高い高層マンション。
(本当にここに…
ディアブロ☆のメンバーがいるの?)
いまだに疑問に感じつつ
多田さんのあとについて
エレベーターに乗った。
「目の前に芸能人がいて
驚くかもしれないけど
これから一緒に生活するんだから
あんまり騒がないでね。」
『わかりました。』
そんな会話をしながら
エレベーターが着いた。
エレベーターを降りると
扉はひとつしかなかった。
―ピンポーン。
「入るわよー。」
多田さんはチャイムを鳴らし
返事を聞く前に部屋に入った。