ディアブロ☆~共同生活約150日~
第13章 悩み
『ん…』
(やば!もうこんな時間!?
早くごはん支度しないと
琉斗くんと逞くんも帰ってきちゃう!)
私が目を覚ますと時計は
2人が帰ってくる1時間前を指していた。
―ゴソゴソ…。
私はそっと奏太くんの
腕をほどいて布団を出ようとした。
「陽菜ちゃん…。」
『え?』
(起こしちゃった?)
そう思った瞬間
奏太くんに腕を強く引かれ
私はまたベッドに倒れ込んだ。
「行かないで…。」
『んんっ。』
そしてそのまま奏太くんの舌が
私の口を割って入ってくる。
「離れたくない。」
『……。』
私はキツく抱きしめられたまま
また奏太くんが寝つくのを待った。
「…。…。」
奏太くんがふたたび
眠ったのを見計らって
私はキッチンに向かった。
私はまだ顔が熱いままだった。