ディアブロ☆~共同生活約150日~
第13章 悩み
「おいで。」
優しく手を引かれて
私も奏太くんと一緒に横になった。
「陽菜ちゃんあったかい…。」
『あ…はい…私も…。』
(ドキドキして寝れるわけないよぉ~~~。)
私は心臓の音が聞こえないことを
奏太くんの腕の中で願いながら
寝つくのを待ったが
なかなか私の頭を撫でる手は
止まらなかった。
「ちゅーしたい…。」
『ん…。』
奏太くんは私のアゴに手を添えて
唇を何度も触れさせた。
「ずっとこうしてたい…」
『……。』
「ごめん。何もしないって
言ったのにね。」
奏太くんはハッとしたように
唇を離して私をぎゅっと
力を込めて抱いた。
「…。…。」
しばらくして奏太くんの寝息が聞こえ
私も安心してしまったのか
眠りについてしまった。