ディアブロ☆~共同生活約150日~
第15章 年末
翌朝。
目を覚ました私がリビングへ行くと
奏太くんが支度をしていた。
『おはようございます。』
「陽菜ちゃんおはよ。
プレゼントありがとう♪」
奏太くんが笑顔で
お礼を言ってくれて
私は少し嬉しくなった。
『いえ…ちゃんとしたもの
用意できなくてごめんなさい。』
「ううん。プレゼントくれる
気持ちが嬉しい。」
そんな話をしながらふと
廊下を覗くと
奏太くんと純くん以外の
部屋にはまだラッピングが
かかったままだった。
「あぁ…今朝も早いから
逞くんと水輝くんと琉斗くんは
テレビ局泊まったんだ。
俺と純はテレビ局の
休憩室で寝るくらいなら
睡眠時間減っても自分のベッドで
寝たいって帰って来たけど。
純はもう仕事行ったみたいだし。」
『みんな本当に忙しいですね…。』
「まぁあと一週間もすれば正月休みだよ!
陽菜ちゃんも頑張ってね。
いってきます!」
『いってらっしゃい。』
こうしてあっという間に
クリスマスも過ぎ去り
大晦日が迫っていた。