ディアブロ☆~共同生活約150日~
第15章 年末
気がつくと1ヶ月近くが経っていた。
あっという間にクリスマスイブが来た。
「あ!陽菜ちゃんおはよ!
メリクリー!」
『水輝くん…おはようございます。』
私が目を覚ましてリビングへ行くと
水輝くんが支度を終えて
仕事に向かおうとしていた。
「クリスマスなのに一緒に過ごせないね。」
『仕方ないですよ。
この時期一番忙しいから…。
仕事いってらっしゃい。』
「うん、いってきます。」
(もうみんな仕事向かったんだ。
水輝くんで最後か…。)
静まり返った朝の寮で
私は一人自分の仕事に向かった。
(今日は…夜の生放送のあとに
ラジオが深夜3時までか。
しかもクリスマスだから
メンバー全員…。
これは起きて待ってられないし
呑気にメリークリスマスなんて
言ってられないなぁ。)
そう考えながらも
私はみんなにプレゼントを
用意していた。
と言っても何をあげたらいいのかわからず
それぞれのイメージカラーのフォトフレームに
名前をデコレーションしてもらい
創立記念パーティーの前に
メンバーと私の6人で撮った
唯一の集合写真を入れてラッピングした。
全ての仕事を終えて
一人で夕食を済ませた私は
ディアブロが出ている
生放送の特番を観てから
寝る支度をした。
(これでよし…!)
私はラッピングしたプレゼントに
クリスマスカードを添えて
みんなの部屋のドアノブへ
それぞれ掛けて
自分の部屋に戻り眠った。