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ディアブロ☆~共同生活約150日~

第16章 お正月


元日。

目を覚ますと時計は正午を指していたが

寮は静かだった。



そっとリビングに行くと

みんなの靴が置いてあり

全員帰宅していることがわかった。






(遅くまで仕事だったから

まだみんな寝てるんだ。)





私はキッチンでおせちに

最後の手を加えて

器に盛りつけた。









―ガチャ。








「あ…おはよ。あけましておめでとう。」





一番最初に起きてきたのは

琉斗くんだった。





それからはみんな続々と目を覚まし

お風呂に入ったりリビングで

のんびりしていた。






気付くと辺りは暗くなり

夕食の時間が近づいた。









「すごーい!これ全部陽菜ちゃんの手作り?」



『うん。一応ね。』



「お店で出てくるおせちみたい!」






純くんと水輝くんが

大げさに褒めるので

私は少しやりすぎたかなぁ

と照れくさくなった。








―コンコンコン!コンコンッ!





「逞くーん!夕食だよー!

おせち食べるよ!

起きてー。」






なかなか起きて来ない逞くんの部屋を

奏太くんが一生懸命ノックしていた。







『忙しくて疲れてるんですよきっと。

私たちだけで食べよう?』



「いや、逞くんのことだから

起こさないと

なんで起こしてくれなかった!

って言うに決まってるよ。


逞くーん!」









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