ディアブロ☆~共同生活約150日~
第19章 スキャンダル
―ガチャッ。
私がキッチンに立っていると
玄関の扉が開いた音がした。
(あれ…この時間誰も帰って来ないはず…。)
「ただいま。」
『たっ…逞くん!?』
振り返ると少し疲れた様子の
逞くんが立っていた。
「おう。帰って来たか。」
私の声を聞きつけた
琉斗くんが部屋から出てきた。
「あぁ。やっとOK出たよ。
ったく会社に監禁しやがって。」
(監禁って…。)
「陽菜、腹減った。
ごはんまだ?」
『あっ、はい。すぐ作りますね!』
顔には疲れが見えたが
久しぶりの逞くんとの食卓に
私は少し嬉しくなった。
『はい、どうぞ。』
「いただきまーす。
…うん!やっぱ手作りのごはんじゃなきゃ
元気でねーよ!」
(良かった…逞くん少し元気になってくれたかな。)
他愛も無い会話をしながら夕食を済ませ
みんなは自室に戻った。
逞くんと私はリビングで
テレビを観て話していた。