ディアブロ☆~共同生活約150日~
第19章 スキャンダル
―ザワザワザワッ。
『わっ…。』
お昼が過ぎ、買い物へ行こうと
外に出た私は
マンションの外にいたマスコミに
少し驚きながら出かけた。
(はぁ。いつまで続くのかなぁ。)
それから3日。
逞くんは寮には帰って来なかった。
「陽菜、疲れてるのか?」
『え?そう見えますか?』
「うん。逞のこと?」
『いやぁ…。』
夕食を作っていたら
琉斗くんに声をかけられた。
「今回のは事故みたいなもんだから。
仕方ないって…。」
『うん…。逞くん…本当に
あの子と付き合って無いんですよね?』
「そうだよ。やっぱ気になるんだ?」
『そりゃ…そうですよ。』
「そっか。すぐ収まるよ。」
琉斗くんは私の頭をぽんと撫でて
自室へ戻って行った。
(私が落ち込んでる場合じゃないよね…。
本当はみんなが一番疲れてるのに。)
私は気を取り直して
夕食の支度をした。