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ディアブロ☆~共同生活約150日~

第20章 過労


「陽菜、腹痛に効く薬無いか?」



『ありますよ。お腹痛いんですか?』



「ちょっと。」








ソファでテレビを見ていると

逞くんが腹痛を訴えたので

私は救急箱を取りに行った。









『鎮痛剤と整腸剤と胃薬

どれがいいですかね?』







―…。








私の問いかけに逞くんは答えなかった。







(聞こえてない?)







『逞くん…薬何種類かあるんですけど…。

…逞くん!?』







私が救急箱を抱えて

ソファに向かうと

ソファから崩れるように

逞くんが横たわっていた。







『逞くん!?

どうしたんですか!

逞くん!』







体を揺すっても目を覚まさない。






『誰か!誰か来てっ!』



「どうしたの?

っ!逞くん!?」







私が叫ぶとちょうどお風呂から

出てきた奏太くんが顔を出した。







『奏太くん!逞くんが起きないの!』



「俺救急車呼ぶから

陽菜ちゃんすぐ多田さんに連絡して!」



『はっ…はい!』











私は急いで多田さんに電話をかけた。









「もしもし、多田です。」



『多田さん!さっき逞くんが帰って来たんですが

リビングで倒れて意識がありません!

奏太くんが今救急車呼んでるところです!』



「なんですって!

わかりました。

メンバーも一緒だと騒ぎになるから

須藤さん一緒に救急車乗ってくれる?」



『はい!』



「私も搬送先にすぐ向かうようにするから、

また連絡ちょうだい!」



『わかりました。』










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