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ディアブロ☆~共同生活約150日~

第20章 過労



「陽菜も…あと1ヶ月で契約終了だな。」



『そうですね…。』



「長かったようなあっと言う間だったような…。

よく頑張ったな。」



『いや…私はただ自分のやるべきこと

やってただけですよ…。』



「みんなの悪ふざけよく耐えたな…。」



『最初は怖かったですよ。

でも…最近なんか違うっていうか…。』







(私が働き始めた頃は…

というか初日から抱かれて

こんなんでいいのかなって思ってた。

けど最近はみんな…

あんまり手を出して来なくなったな。



水輝くんはあんないたずらしたけど

この間はそんなの感じないくらい優しかった。



奏太くんにはずっとそばにいてほしい

なんて言われて…。



最初は無表情であまり読めない

って思ってた琉斗くんだって

最近はよく笑顔を見せる。



純くんは可愛い弟みたい

って思ってたけど

本当はしっかりしてるのもわかってきた…。)







「なんか違うって?」






私がぼんやりそんなことを考えていた時

逞くんの言葉でハッとした。







『それは…。なんでもないです!

みんなに聞いてください。』



「そっか。

…お前、ずっと居ればいいのに。」



『えっ?』



「やっ。ごめん。

無理だよな。

陽菜は大学決まってるもんな。」



『逞くん…。』








(そんな…悲しい顔しないでよ。)







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