ディアブロ☆~共同生活約150日~
第3章 柴咲水輝―シバサキ ミズキ―
「陽菜ちゃん…ごめんね。
初日なのにいきなり抱いて。」
『ううん…。大丈夫です。
でも、私の部屋には
勝手に入らないでくださいね。』
「うん。前の子もさ…
俺のせいでやめちゃって
多田さんにめちゃくちゃ
怒られたんだよね。
陽菜ちゃんは…やめないでね。」
水輝くんが意外と罰が悪そうに
頭を掻いた。
(ストレス溜まってるんだろな…。)
私はしょうがないと
自分に言い訳をして
料理のしたくをした。
『さっ。遅くなっちゃったけど
夕食食べましょうか。』
「うん。わぁ!うまそうだね。
いただきまーす♪」
「………んん!うまい!
今までの家政婦の中で
一番美味しいよ!」
『本当ですか?
良かった。
ありがとうございます。』
「本当本当!
お世辞抜きに。
これなら毎日仕事のあと
直帰しちゃうなぁ。」
『アハハッ!』
こうして私は共同生活の
仕事1日目を終えた。
私がお風呂を上がると
丁度のタイミングで
純くんが帰宅した。