ディアブロ☆~共同生活約150日~
第4章 寺岡純―テラオカ ジュン―
「ただいま~…。」
『純くん。お疲れ様。』
水輝くんとの一件のあと
ごはんを食べた私は
水輝くんが上がったのを
見計らってお風呂に
入った。
出てくると丁度いい
タイミングで、純くんが
帰ってきた。
「本当にお疲れ様だよぉ~。」
『何かあったんですか?』
「陽菜ちゃん、敬語じゃなくて
大丈夫だよ。
敬語ってなんか壁が
ある気がして苦手だから。」
『うん。わかった。
ごはん食べてきたんだよね?
何かいる?』
「ううん…大丈夫。」
純くんはため息をつきながら
部屋にも戻らず
ソファに寝そべった。
私はそれを見ていたが
さっき洗ったお皿を
拭いて棚に片付けていた。
(…あれ?純くん…寝てる?)
『純くん…?』
「……。」
『純くーん。』
「……。」
どうやら純くんは
ソファで寝てしまったらしい。
疲れてるところを
無理やり起こすのも
悪いと思った私は
部屋にあった
ブランケット毛布を
引っ張り出して
純くんにそっと
かけてあげた。