ディアブロ☆~共同生活約150日~
第4章 寺岡純―テラオカ ジュン―
『…!?』
「起きてるよ。」
私が純くんに毛布をかけて
その場を去ろうとした瞬間
純くんに腕をつかまれた。
「お風呂入ろうかな。
…陽菜ちゃん、背中流してよ。」
『う…うん。わかった。』
突然起き上がり、
お風呂に入ると言った
純くんはそのまま
私の手を引いてお風呂に向かった。
「先に髪洗うから
終わったら身体洗って。」
『うん。』
純くんは
ちょっと待っててね
と先にシャワーを浴びた。
(このままじゃ濡れちゃうから
半袖の方がいいよね?)
私はその隙に素早く一旦
自室に戻って
半袖と短パンに着替えた。
「陽菜ちゃーん。終わった。」
―ガラッ。
『お邪魔しまーす。』
純くんに呼ばれて
私は恐る恐るお風呂場の
扉を開けた。
「え?何で服着てるの?」
『え…だって背中流すだけじゃ…』
「そうだけど…とりあえず
服は脱いで来てね♪」
『う…わかった。』
純くんの言ったことに
逆に疑問に思いつつ
私は服を脱いで
タオルにくるまって
もう一度お風呂場に入った。