ディアブロ☆~共同生活約150日~
第6章 菅原奏太―スガワラ カナタ―
5人全員が仕事に出かけて
家を空けていた午前中。
私はリビングの掃除を
していた。
(今日は珍しく10時には
みんな仕事が終わるから
たくさん夕食作らないと。)
そんな考え事をしていた。
―ガチャ。
「陽菜ちゃん、お疲れ様。」
『あれ?奏太くん?
今はドラマの撮影じゃ…。』
「仕事の合間が結構あったから
一回帰って来たの。」
『そうだったんですか。
お昼、作りますか?』
「あーさっきたくさん
食べたから大丈夫かな。
それより陽菜ちゃんに
プレゼント。」
『え?』
奏太くんに渡された
袋の中には
黒いワンピースに
白いエプロンが
定番のメイド服が
入っていた。
『これ…。』
「可愛いでしょ。
着替えてよ♪」
『ちょっと恥ずかしい…。』
「俺にだけでいーから
着替えて見せて!」
奏太くんはあまりにも
楽しそうに言うので
私は仕方なく
自室で着替えることにした。
『ちょっと待っててくださいね。』