ディアブロ☆~共同生活約150日~
第11章 創立記念パーティー
―ガタンッ!
『…へ?』
しょげていた私を
逞くんはそのままソファに押し倒して
両手を押さえつけた。
『ちょっ…逞くん?』
「バーカ!隙だらけなんだよお前。」
『な…だって、いきなり…。』
「アホ。こういう時に
やめろ!って突き飛ばすんだよ。」
………
『ギャッ!』
そう言った逞くんは
私の耳たぶをガブッとかじり
手をほどいた。
「いつまでもボサァっとしてんなよ!」
『あ…はいっ!』
「じゃ、また明日。」
そう言い放って逞くんは自室に戻った。
(キス…されるのかと思った。)
私は噛みつかれた耳たぶに熱を感じながら
しばらくソファでぼんやりしていた。