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A family is the best

第5章 優しさ

潤side


よかった。

前のようにまーって呼んで抱き締めると、まーは嬉しそうに俺の肩に顔を埋めた。

久しぶりのまーの体温に涙が溢れてくる。

俺が泣いてるのに気づいたのか、まーが俺の顔を覗き込んだ。

雅「どうしたの?悲しいの?大丈夫?」

って、あたふた。

そんなまーに、

潤「ううん。嬉しいんだ。嬉しくて泣いてるの。今日何回目だろ。泣いたの。」

って言う。

すると、智にぃが近づいてきて俺らをまとめて抱き締めた。

智「よかったね。雅。潤みたいに和たちも雅のこと思ってくれたらいいんだけど。」

って、苦笑い。

そのあとは、避けてた時間を取り戻すようにまーとずっと話してた。

あ、智にぃはまーの部屋で寝るって言って、出ていったよ。(笑)

気を使ってくれたんだね。ありがと。

その夜は、まーと一緒に寝ることに。

俺がベッドに入ると、まーがついてきて俺に抱きつくようにベッドに入った。

そして笑いながら、

雅「幸せ。潤にぃあったかい。」

って、言う。

もう可愛くて可愛くて。

にやける。(笑)

なんとか、その気持ちを抑えて

潤「おやすみ。まー。」

って言いながら、まーの頭を撫でる。

気持ち良さそうに、笑ったまー。

雅「うん。おやすみ。潤にぃ。」

って言うとあっという間に、夢の中。

久しぶりに見るまーの寝顔。こんなに可愛かったっけ?って思いながら抱き締め返して俺も眠りについた。

その日は、俺にとって大事な日になった。

それから、俺はまーに前みたいに接するようになった。

もう二度と避けたりしないって誓って。

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