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A family is the best

第9章 約束

翔side


智にぃの話を聞いて、俺はまた泣き出してしまう。

泣きながらも、眠っている雅紀の頭を撫でた。

翔「……っ……ごめんな………ほんとにごめん。」

なんども謝る。

謝ってすむとは思ってないけど、俺には謝ることしか出来なかった。

俺がそのままベッドに突っ伏したそのとき、

雅「ん……っ……」

ってうめく雅紀の声。

思わず顔をあげて雅紀を見る。

ゆっくりと雅紀の黒い綺麗な瞳が姿を現した。

そして俺の方を向き、

雅「なんで……泣いてるの?どうしたの?俺のせい?ごめんね。」

ってあたふたしながらも、涙を拭ってくれる。

翔「違うんだ。雅紀のせいじゃない。悔しいんだ。」

雅「へ?」

翔「こんなに大切な弟を自分の思い込みで傷つけてしまったこと。めちゃくちゃ後悔してる。こんな兄でごめん。今までごめんな。」

そう言って、うつむいてしまう。

もう許してくれないよな……

あんなことをしてしまったんだから。

そのとき、

雅「しょ~にぃ~」

って、のんびり俺を呼ぶ声。

もう一度顔をあげると、あの太陽のようなキラキラした笑顔がそこにあった。

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