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A family is the best

第9章 約束

翔side
 

雅「ふふっ。」

笑って、俺の両頬を両手で引っ張る雅紀。

急なことに驚いて固まる。

雅「ふふっ。翔にぃおもしろ~い‼あひゃひゃ‼笑」

って、片方だけ引っ張ったり鼻をつまんだりして、俺の顔で遊ぶ雅紀。

思わず

翔「こらっ‼俺の顔で遊ぶな‼まったく。笑」

って、俺の顔を引っ張ったりしていた雅紀の両手をつかむ。

すると、雅紀がまた笑う。

雅「あ~っしょ~にぃ笑った‼」

え?

雅「だって、翔にぃさっきから泣いてばっかだもん。ふふっ。」

もしかして俺を笑わせるために?

翔「ふふっ。ありがとな。雅紀。」

そう言って、雅紀を優しく抱き締めた。

雅紀も俺を抱き締め返してくれる。

しばらくして、

雅「ねぇ。翔にぃ。」

って呼ぶ雅紀。

翔「ん?どうした?」

少し体を離して、雅紀を見る。

雅「あのね。その。もう避けないよね?ずっとそばにいてくれるよね?」

言いながら、不安そうに俺を見つめる雅紀。

あぁ。俺らの勝手な行動でこんなにも不安にさせちゃったんだなってまた後悔。

翔「もちろん。雅紀は俺の大事な弟で、大切な家族だからな。雅紀がいやって言ってもそばにいてやる。約束な。」

そう言うと、雅紀の黒い綺麗な瞳に涙がたまっていく。

雅「うん。約束。翔にぃ大好き‼」

そう叫んで、今度は雅紀から抱きついてきた。

俺はそんな雅紀を受け止める。

そして、頭を撫でた。

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