方位磁石の指す方向。
第1章 scene 1
櫻井side
「翔ちゃん、おはよ。」
いつものたばこ屋の角から
ひょこっと出てきた見慣れた顔。
「おう、おはよ。」
雅紀が宿題やったー?って
聞いてきた。
…その様子だとお前は
やってないんだろうな…。
「やったに決まってるじゃん。」
「じゃあ写させて♪」
「却下。」
馬鹿言え。
絶対に教えねえよ。
「なーんでぇ!?」
「…自分でしろ。
今月だけで三回も写させてやってんだろ。」
「まだ二回だもん!」
「あんまり変わんねえよ!!」
鬼!鬼畜!って俺の背中を
バシバシは叩く。
…痛くねえし。
「翔ちゃんなんて大嫌いだ!」
「ちょ、おい!」
雅紀が走り出して
俺も追い掛けるように走った。
…あ、智くん…
雅紀を追い掛けてるとき、
いつものメンバーが一人いないことに
俺は気が付いた。
「雅紀!智くん置いてきた!」
「あ、」
雅紀がやっと立ち止まって、
怒ってたのに急に焦り始めた。
「どーしよ…。」
「…戻るしかないでしょ?」
来た道を戻る。
そしたらいつもの交差点で
智くん…と誰かがいた。
小柄で可愛らしい。
…男だけど。
背は智くんとあまり変わらない。
「あー!和!」
雅紀が大声出したから、
その子はびっくりしてた。
「…相葉さん、いつも元気だね。」
「ひさしぶりー!
いつ帰ってきたの!?」
「…一昨日。」
え、ちょっと待って?
俺、話の内容理解してない。
「翔ちゃん、おはよ。」
いつものたばこ屋の角から
ひょこっと出てきた見慣れた顔。
「おう、おはよ。」
雅紀が宿題やったー?って
聞いてきた。
…その様子だとお前は
やってないんだろうな…。
「やったに決まってるじゃん。」
「じゃあ写させて♪」
「却下。」
馬鹿言え。
絶対に教えねえよ。
「なーんでぇ!?」
「…自分でしろ。
今月だけで三回も写させてやってんだろ。」
「まだ二回だもん!」
「あんまり変わんねえよ!!」
鬼!鬼畜!って俺の背中を
バシバシは叩く。
…痛くねえし。
「翔ちゃんなんて大嫌いだ!」
「ちょ、おい!」
雅紀が走り出して
俺も追い掛けるように走った。
…あ、智くん…
雅紀を追い掛けてるとき、
いつものメンバーが一人いないことに
俺は気が付いた。
「雅紀!智くん置いてきた!」
「あ、」
雅紀がやっと立ち止まって、
怒ってたのに急に焦り始めた。
「どーしよ…。」
「…戻るしかないでしょ?」
来た道を戻る。
そしたらいつもの交差点で
智くん…と誰かがいた。
小柄で可愛らしい。
…男だけど。
背は智くんとあまり変わらない。
「あー!和!」
雅紀が大声出したから、
その子はびっくりしてた。
「…相葉さん、いつも元気だね。」
「ひさしぶりー!
いつ帰ってきたの!?」
「…一昨日。」
え、ちょっと待って?
俺、話の内容理解してない。