方位磁石の指す方向。
第15章 scene 14
「あーあー」
視線の先には、
ベッドで眠る二宮。
「寝ちゃったかぁ…」
寝込みを襲う?
いやいや、
俺がそんなことをするわけない。
あーでも、結構むらむらするんだよな。
妙に焼けてない二宮の素肌。
元々そういう体質なんだろうけど。
特に太股なんか、そそられる。
ていうか、二宮自体がもう。
「…はー」
寝顔を見つめて溜め息。
ほんとコイツ、睫毛長いなぁ。
あ、唇むにむにしてる。
コイツのクセだな。
あ、髪の毛少し伸びた?
…首筋、エロいな。
思わず口付けしたくなるような、
二宮の首筋。
「…ん、」
二宮がゴロン、と寝返りを打ち、
俺から顔を背けた。
「あー、二宮ー」
我ながら、バカだと思う。