バカじゃないの!?
第6章 耳
「耳元で喋んないでよ…」
体がゾクゾクして
声も弱々しくなる
「ふっ、可愛いじゃん」
そう言ってすぐ
次は舌を耳の中に入れてきた
「んっ…ぁ…ヤァッ//…」
自然と変な声が出る
「…ぁッ…やめッ…んっ…て…」
「いつもの強気は?」
「だから…んっ…」
「…しゃあねぇな、今日はこの辺にしててやるよ」
そう言って
北条聖夜は立ち上がり
手を出してきた
「ハァッ…」
今ので息が荒い
それに気づいた
北条聖夜は私の前にしゃがんだ
「顔真っ赤、感じた?」
ニヤッと笑う
私は悔しくて
下唇を噛みしめる
「んな顔すんな、逆効果だから」