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バカじゃないの!?

第7章 危険



日曜日




私は一番に生徒会室に着いた




机の上の仕事内容に
目を通す




文化祭の屋台で使う
テントの状態チェックなどだ




ガチャ



「五十嵐くん」




「1人?」



「うん」



カチャン



五十嵐くんはさり気なく
生徒会室のドアの鍵を閉めた




ふと北条聖夜の言葉がよぎる



‘あんまりいい噂聞かない’




嫌な予感がした




「まだ北条くん来てないし、鍵…閉めない方がいいんじゃない?」




「こういう状況になるの待ってたから」



五十嵐くんはゆっくり
こっちに向かってくる


私は思わず後ずさりする


「渡辺さんって色白だよね…」


五十嵐くんは
私を足の先から
頭のてっぺんまで
舐め回すように見る


距離約1メートル



ダメ、危険だ


逃げなきゃ



ドアに向かい走ろうとすると
グィっと腕をつかまれた


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