バカじゃないの!?
第8章 ドキドキ
「調子のんなよ」
そう言って
私の手首をつかみ
押し倒した
「ちょっと!」
北条聖夜の顔は
もう赤くなかった
「大丈夫、キスはしないから」
出た
「耳もダメだから!」
「大丈夫、耳もしないから」
そう言って
北条聖夜は私の首を
ペロッと舐めた
「んやッ」
「それそれ」
触れるか触れないかぐらいで
首筋を舐めてくる
「んっ…ぁッ…それ…」
「なに?」
「ぁ…ッ…それ…やめ…てッ…」
「やだ」
ゴロゴロ
急に雷の音がした
「キャッ!」
とっさに抱きつく
「ただの雷だろ」
「…私、雷無理…」