禁断の甘い果実
第1章 *禁忌の始まり*
……優希Side……
『……桐生……
兄ちゃんが……SEX教えてやろーか……』
……俺は桐生になんで……
あんな言葉を言ってしまったのだろう……
と、ちょっとだけ後悔していた。
……だけど桐生の……
愛くるしい顔を見て居たら、
言わずには居られ無かった……
……俺の後悔は……
ほんの一瞬に過ぎなかった……
……俺は……
桐生が欲しくて欲しくて……
……桐生の全てが……
欲しくて欲しくて堪らなく、
なっていた……
……桐生を愛しているのか?……
……それは俺にもまだ解ら無かった……
……ただ桐生が愛しかった……
……実の弟なのに……
ああ、俺は……桐生に何をしようと、
してるんだ……
……でももう俺も……
後には引けなかった……
……ゴロゴロゴロゴロ……
……その時……
物凄い雷が鳴った!
……ハッ!……
桐生大丈夫か!?
アイツはガキの頃から雷が、
大嫌いなんだ……
そう思うと俺は慌てて、
桐生の部屋に向った。
そして桐生の部屋に入ると、
案の定桐生がシーツにくるまって居た。