禁断の甘い果実
第1章 *禁忌の始まり*
「……桐生!……大丈夫か!?」
「……兄ちゃん……」
……ったく……
ガキの頃と全然変わらない……
……桐生……
……雷ぐらいでそんなに怯えて……
……桐生……
お前は俺にとっていつまで経っても、
可愛いい天使のままだ……
……だけどその天使を……
今夜俺のこの手で大人の青年に、
変えようとして居る……
……俺は……
桐生のベットに入って行き……
……そっと……
桐生の涙にキスをした……
「……桐生……
雷の存在忘れさせてやるよ……」
……桐生も静かに、だけど……
決意の瞳で頷いた……
……こうして再び……
俺達の禁忌は意図も簡単に、
始まってしまった……
……遠くで……
雷の音を聞きながら……
……俺達は背徳の世界へと……
堕ちて行った……