
禁断の甘い果実
第2章 *嵐の夜*
……桐生Side……
風呂場に入って鏡に写った自分の体を、
暫く見て居た……
……昨日優希に散々愛された体……
……昨日俺はほんとに幸せだった……
俺が一番愛してる優希に抱かれたんだ。
嬉しく無い訳が無い……
……だけど……その反面……
好きなのに愛してるのに……
SEXの最中に優希に、
……愛してる……
と、伝えられ無い辛さを、
嫌と言う程思いしらされた……
……俺はこれから……
優希とどうなるのだろう……
……だけど今は俺は……
優希とのこの関係を終わらせる、
つもりは無い……
……やっと最愛の優希と……
こういう関係になれたんだ。
……神様……
禁忌だと解ってます……
だけど今だけはこのちょっとの、
幸せを俺に下さい……
禁忌でも背徳の世界でも、
俺が優希を愛してる気持ちを、
変える事は出来ない……
……優希……俺の兄さん……
ごめん、これからも俺は……
貴方の事を愛し続けるよ……
……俺は……
体を軽く洗って風呂場を出た。
