禁断の甘い果実
第1章 *禁忌の始まり*
……優希Side……
……やべぇ……
すっかり遅くなっちまった。
桐生の奴腹空かしてるかな~
……俺は……
今日からお袋達が葬式で、
家を留守にするからって、
留守番頼まれてたから早く家に、
帰りたかったのに、
クラスの女子どものおかげで、
すっかり帰りが遅くなっちまった。
……ったく……
相変わらずクラスの女子どもの、
うるせー事!
20分ぐらいで家に着いて俺は、
部屋の中に入ると部屋がやけに、
静かな事に気が付いた。
「……桐生~?……
兄ちゃん帰ったぞ、居ないのか~?」
俺は2階に行って見る事にした。
すると桐生の部屋の灯りが見えた。
「……なんだ。……
桐生部屋に居たのか。」
……だけどその時……
部屋の中から何やら妖しげな、
声が聞こえて来た。
「……ん、はあはあ……」
……え?桐生……
……俺は……
最初こそ違和感があったものの、
ソレがなんの声なのか、
直ぐに理解出来た。
……俺は……
物音を立てずに静かに、
桐生の部屋に入って行った。
……部屋に入ると……
やっぱりそこにはまだ若い、
俺の弟の桐生がオナニーを、
していた。
……俺は……
初めて見た弟のこんな光景に、
俺は嫌悪感など少しも感じず、
弟の美しさに魅了さえして居た。
……弟の……
肩まで伸びた金髪の、
サラサラの髪ときしゃな、
弟の体が窓から差し込む光に、
反射してとても綺麗だったんだ……