
おもちゃのCHU-CHU-CHU★(坂内龍弥 ルート)
第3章 シーツの海に溺れて
「ああっ!! 駄目ですっ!! また、イッちゃうっ!!」
彼女の両腕を後ろに引きながら、後ろから穿つ。競馬の騎手が、最後の直線の追い込みで、手綱を激しく扱く様に。僕が腰を打ち衝けると、彼女の身体はガクガクと揺れ動き、可愛らしくも淫らな啼き声を上げる。その声に煽られ、僕は更に激しく彼女を揺さぶった。
「龍弥さんっ!! いやっ!! 龍弥さんの顔を見てイキたいですっ!!」
そう言われてしまうと、僕の胸は甘く痺れて、その願いを聞き入れたくなる。僕は一旦、彼女の中から出て、体勢を変えると、彼女の顔を見ながら再び彼女の中を掻き回す。顔を見ながら繋がるのは、僕も好きなのだけれど、どうも彼女に対してだと、余裕がなくなってしまうので困ってしまう。
「龍弥さんっ!!」
彼女が僕を求めて両腕を伸ばす。僕は彼女の身体の上に半身を倒すと、ギュッと彼女がしがみ付いて来た。困った。可愛過ぎる。どうして僕はこんなにも彼女に弱いのだろうか。
「珠子……。僕は君に溺れてるよ……」
僕がそう耳元で囁くと、彼女は「アタシもです」と言って、更に僕にしがみ付く。
それじゃあ、二人で溺れよう。
この恋に。このひと時に。この情事に。
僕は珠子の身体を抱き締めると、再び二人で昇り詰めるべく、彼女を揺さぶり続けるのだった。
