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上エッチ新幹線

第11章 片桐浩介の事情①

「私の好きな人も浩介のとこと一緒で
一回りも違う年の差カップルなの……」
「諦めなさい」

ここで菜々子を応援してしまっては
俺らの付き合いを否定することになる。

「諦めるわけないじゃんッ。だって
大好きなんだもぉんッ」
「君はまだ若いんだから諦めて
別の男でも探せよ」
「君じゃないもんッ。菜々子だもんッ」

菜々子は手足をバタバタと動かす。

「分かった、分かった。暴れるな」

酔っているせいもあるが
無邪気な女だな。

「なんか……疲れちゃった……浩介くんの
せいで……」
「俺の?とんだ言い掛かりだな」

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