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上エッチ新幹線

第13章 片桐浩介の事情②

「浩介。お帰りなさい。出張お疲れ様」

カノジョがホームで出迎えてくれた。

「ただいま。これ新潟土産」

土産物が入った紙袋を渡す。

「ありがとう。あッ……笹団子だ!」
「好物だろ?」
「ぅん。大好き!」

カノジョは土産物を嬉しそうに抱える。

そんなやり取りをしている俺らを
菜々子は追い抜くように歩んでいった。

「あ……可愛い女の子。芸能人?モデル?」

カノジョは菜々子の後ろ姿を
目で追っていた。

「どう見ても素人っぽいだろ」
「いやいや。何かしらのプロよ。絶対」

鋭い。

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