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上エッチ新幹線

第16章 仲谷慎之助の事情④

菜々子が俺のことを
ここまで想ってくれているとは
想定外の事実であり
嬉しいというよりも
申し訳ない気持ちでいっぱいだった。

俺を想うあまり泣く菜々子は
不謹慎だが可愛く思えた。

拭っても拭っても拭えきれない
涙を流しながらも
俺の頭を撫で続ける菜々子。

朋美という存在が無ければ
きっと俺は菜々子の想いに
応えていた。

でも……朋美のことが
どうしようもなく好きなんだ。

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