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上エッチ新幹線

第20章 財前浩平の事情①

「こーちゃんッ……焦らさないでッ」

菜々子は腰をくねくねと揺する。

「触ってほしい?」
「お願いッ……こーちゃんッ……」

こーちゃん……

まだ夫婦仲が良好の頃は
朋美も俺を『こーちゃん』と呼んでいた。

「こーちゃぁんッ……早くぅッ……」

菜々子が可愛く急かす。

指先が割れ目に触れるか触れないかの
距離を保ちながらなぞるように動かす。

「んんッ……もっとぉッ……」

数年前まではリビングのソファーで
今のように朋美を俺の前に座らせ
背後からイタズラをしては
イチャついてたもんだ。

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