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上エッチ新幹線

第22章 財前浩平の事情②

朋美は笑いながら溜め息をつく。

「そんな直球で言わなくてもいいでしょ」
「おッ。当たりか?」
「今だってしたいくらい。こーちゃんを
見ているだけでしたくなる。おかしい?」

朋美は吹っ切れた様子だった。

「全然。でも今はダメだ」
「どうして?この列車は……んッ……」

キスで唇を塞ぐ。

「二人きりがいい。他人に見られたくないし
見せたくない」

これがまともなんだ。

普通に朋美の身も心も愛したい。

「じゃ、せっかくここまで来たんだから
越後湯沢で降ろしてもらおうか」

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