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上エッチ新幹線

第23章 仲谷慎之助の事情⑥

「御指名ありがとうございます。菜々子と
申します。菜々子でも菜々ちゃんでも
お好きに呼んで頂いて……」
「知ってるわ」

帰りの列車は菜々子を指名し行きと同じ座席。

「慎之助って呼んじゃってもいいですか?」
「好きにしろ」

一人になりたくなかった。

俺はどこまで情けないんだ。

「慎之助不機嫌だぁ。つまんなぁい」
「ウザい。チェンジだ。他のホステスに
変えてくれ」
「生憎チェンジのシステムはございません。
それに他のホステスには既に先客が。
更に言わせてもらえれば慎之助が私を
指名したのであって……」
「あぁッ!分かった!分かった!」

実は菜々子に空きがあって
良かったと思っている。

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