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上エッチ新幹線

第25章 仲谷慎之助の事情⑦

麻琴が小学5年生
俺が高校2年生の時に
隣に住んでいた城之内家は
ある日突然姿を眩ました。

当時の俺には理由など分からなかったし
そのうち帰ってくるだろうと
気にも止めていなかった。

唯一気掛かりだったのは
城之内家が居なくなる前日の
麻琴の一言だった。

『慎ちゃんのお嫁さんになりたい』

日頃から大人しく控え目な麻琴が
随分と大胆な発言をするなと
印象に残っていた。

だが、所詮女の子の戯言だと
『分かった、分かった』という具合に
軽い言葉で受け流していた。

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