テキストサイズ

上エッチ新幹線

第30章 結城翼の事情①

当日は集中豪雨だった。

俺は既に列車に乗っていて
今か今かマコトを待ちわびている。

今日は俺の記念日になる。

まさか俺が男を相手にするとは
思ってもみなかったが
よくよく考えてみれば
今はそういう時代である。

俺はやっと時代に追い付いた。

そろそろ発車時刻という時だった。

「あの……慎ちゃんは……」

来やがったな……マコト。

それにしても可愛い声してやがる。

俺はマコトに向かって振り返る。

「……キミが……マコトくん?」

想像以上の出来栄えではないか。

どこからどう見ても女にしか見えん。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ