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上エッチ新幹線

第34章 伊原壮介の事情①

『名前は?』
『葉山菜々子です』

クラス表を順に見ていくと
俺と同じクラスに葉山の名前を発見した。

『あった、あった。2組だよ。俺と一緒』
『うわッ。よろしくねッ。えっと……』
『伊原壮介だよ』
『伊原くんね。2組に同中の人が居ないから
仲良くしてね』

ここで舞い上がってしまった
俺が馬鹿だった。

葉山に交際を申し込むのは
俺という人間を知ってもらってからと
考えていた。

しかしその悠長な考えが患い
同じ2組になっていた
健太に先を越されてしまった。

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