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上エッチ新幹線

第41章 桐生彩乃の事情②

菜々子は両手で顔を覆うと
慎之助の元から走り去った。

菜々子を見送る慎之助の背中に
頬を寄せ腰に手を回した。

「彩乃……」
「ん?」

その先の言葉に未来はあるの?

「正直に話す。今は未だ決めかねる」
「ぅん……」

しょうがない。

私は後から出てきた身だ。

「ただ……」
「ぅん……」
「今は彩乃を抱きたい」
「ぅん……行こ」

慎之助と私の手は再び硬く繋がれた。

慎之助の今も未来も欲しい。

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