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上エッチ新幹線

第44章 桐生彩乃の事情③

「ごちそうさま。旨かったよ、ホントに。
味付けが絶妙だな」
「お粗末様でしたッ」

それを言うなら慎之助の愛撫も絶妙。

触れてほしい箇所や力加減が
知っているかのように私好みだった。

慎之助は私の全てを網羅している。

「慎之助。もうすぐ誕生日だねッ」
「彩乃もだろ」

慎之助と私は同じ生年月日だが
一度も一緒に過ごしたことはない。

今年は一緒に過ごしたいけど切り出せない。

「慎之助は誕生日どうするのぉ?」

慎之助に背を向けて食器を洗いながら
遠回しに探りを入れる。

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